疲労が試合内容に影響したか? と問うと「1セット目に関しては僕も切り替えがうまくできていなかった。チームはいつもならボールに対して動ける場面で足が止まることがあった。疲労については、相手も同じ状況で戦っていて、ホームが1戦多いアドバンテージはあったが、お互いさま。そこがまだ力不足な点だと思う」と答えた。
「ただ、1つだけ言うことができるなら」と前置きした上で、「(イラン代表ミラド・)エバディプール選手が負傷のため、僕や(キューバ代表オスニエル・)メルガレホ選手の調子によって、またレシーブの要として交代できなかったことは、少し影響があったかもしれない。それでも、コートに立てるメンバーで戦わなければいけないので……、本当に悔しいしかない。悔しいというよりも、まだまだ課題が残ったなと感じている」。石川はそう準決勝の戦いを振り返るとともに、「来季また僕はこのミラノでプレーするので、来季こそファイナルへ行き、優勝という目標を叶えるため、この経験を次へつなげたい」と誓った。
当然のことだが、一歩先の戦いに身を投じたかった。言葉の裏にそんな思いを聞いた気がした。
だが、シーズンはまだ終わっていない。石川とミラノには来シーズンのために、果たさなければいけないタスクがある。
「3位決定戦でチャンピオンズ・リーグ(CL/最上クラスの欧州大会)出場をかけた戦いが残っていて、僕たちにとって非常に大事な試合。すぐに切り替えるのは難しいかもしれないが、出場権を獲得するために準備したい。CLで勝つことも僕の目標の1つなので……」「CL(3位が出場)とCEVカップ(位置づけはサッカー・ヨーロッパリーグ/4位が出場)は、どちらも出場経験がなく、特にトップレベルのCL出場権を獲得したい」
リーグ4強入りが可能にした新たな目標は高くそびえる欧州という名の山。石川はその登山口に立とうとしている。
モデナに3連敗して8強に甘んじた昨シーズンと、結果を出した今シーズンのプレーオフ。ミラノは確実に前進している。
「本当に一つひとつステップアップしていくしかないと思う。今シーズンは4強入り達成に加え、あっさり負けるのではなくしっかり勝負した中で負けた。また新しい何かを作るなら、勝ってファイナルへ行く目標しかない。それにトライする準備をしていきたい」
4強入りからリーグ制覇へ。背番号14はいったいどこまで駆け上がるのだろう?
シーズン中に痛めた足首は全く問題なく、疲労はあるがコンディションは万全という石川。3位決定戦で再びミラノをけん引する活躍を見せてくれることだろう。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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「ただ、1つだけ言うことができるなら」と前置きした上で、「(イラン代表ミラド・)エバディプール選手が負傷のため、僕や(キューバ代表オスニエル・)メルガレホ選手の調子によって、またレシーブの要として交代できなかったことは、少し影響があったかもしれない。それでも、コートに立てるメンバーで戦わなければいけないので……、本当に悔しいしかない。悔しいというよりも、まだまだ課題が残ったなと感じている」。石川はそう準決勝の戦いを振り返るとともに、「来季また僕はこのミラノでプレーするので、来季こそファイナルへ行き、優勝という目標を叶えるため、この経験を次へつなげたい」と誓った。
当然のことだが、一歩先の戦いに身を投じたかった。言葉の裏にそんな思いを聞いた気がした。
だが、シーズンはまだ終わっていない。石川とミラノには来シーズンのために、果たさなければいけないタスクがある。
「3位決定戦でチャンピオンズ・リーグ(CL/最上クラスの欧州大会)出場をかけた戦いが残っていて、僕たちにとって非常に大事な試合。すぐに切り替えるのは難しいかもしれないが、出場権を獲得するために準備したい。CLで勝つことも僕の目標の1つなので……」「CL(3位が出場)とCEVカップ(位置づけはサッカー・ヨーロッパリーグ/4位が出場)は、どちらも出場経験がなく、特にトップレベルのCL出場権を獲得したい」
リーグ4強入りが可能にした新たな目標は高くそびえる欧州という名の山。石川はその登山口に立とうとしている。
モデナに3連敗して8強に甘んじた昨シーズンと、結果を出した今シーズンのプレーオフ。ミラノは確実に前進している。
「本当に一つひとつステップアップしていくしかないと思う。今シーズンは4強入り達成に加え、あっさり負けるのではなくしっかり勝負した中で負けた。また新しい何かを作るなら、勝ってファイナルへ行く目標しかない。それにトライする準備をしていきたい」
4強入りからリーグ制覇へ。背番号14はいったいどこまで駆け上がるのだろう?
シーズン中に痛めた足首は全く問題なく、疲労はあるがコンディションは万全という石川。3位決定戦で再びミラノをけん引する活躍を見せてくれることだろう。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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