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波乱必至の3歳マイル王決定戦は“人気の盲点”が狙い目!? 5年前のマイルCS王者の全妹ウンブライルに妙味【NHKマイルC】

THE DIGEST編集部

2023.05.06

 そこで筆者は、前記の人気5頭を押さえに回し、さらなる人気薄からターゲットをピックアップしてみたい。狙いはウンブライル(牝3歳/美浦・木村哲也厩舎)だ。

 本馬は2018年のマイルチャンピオンシップを制したステルヴィオの全妹という良血。昨年6月の東京でデビュー(芝1400m)し、ここを楽勝すると、続く阪神のもみじステークス(2歳オープン、芝1400m)も後方一気で突き抜け、さらに後続を突き放す強い競馬を見せた。

 しかし、3番人気に推された阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を15着で大敗すると、今年初戦のクイーンカップ(GⅢ)も勝ち馬との差は0秒3しかなかったものの、6着に敗れて大きく評価を下げた。

 そこで陣営は次走のニュージーランドトロフィーでブリンカーを装着させるという手段を用いて、レースに集中するべく促すと、これが功を奏したのだろう。直線に入ると中団の後ろ目から力感あふれるフットワークで伸びて、勝ったエエヤンに0秒2差の2着と健闘した。

 これだけの実績を残したウンブライルが”人気の盲点”になっているならば、狙わない手はないというものだ(土曜の早朝時点でオッズ約18倍の8番人気)。本レースは牝馬であることはマイナス材料にならないし、前走で稍重馬場をこなしたこと、東京コースを経験していることも好材料である。横山武史騎手の手綱さばきにも期待したい。
 
 相手は好配当狙いで手広く流したい。まず強調したいのは、ニュージーランドトロフィーを勝って勢いに乗るエエヤン。加えて須貝厩舎が送り出す2騎、ドルチェモアとカルロヴェローチェの3頭だ。

 エエヤンは初勝利を挙げるまでに3戦を要したが、初勝利を収めてからは別馬になったような強さを見せて3連勝中。伸びしろの大きさも魅力だ。ドルチェモアは休養明けをひと叩きされて状態を上げ、追い切りでも坂路でひと際目立つ動きを見せて復権を狙っている。カルロヴェローチェは1400~2000mまでの幅広い距離を使われており、相当なスタミナを要する東京コースが舞台になるのは有利に働くはず。前走のファルコンステークス(GⅢ)で重馬場のなか2着に食い込んだ、道悪巧者というのも買い材料だ。

 3連系の馬券で狙うなら、ダノンタッチダウン、オオバンブルマイはもちろん、他にモリアーナ(牝3歳/美浦・武藤善則厩舎)、アーリントンカップ(GⅢ)で2着したセッション(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)まで考慮したいところ。

 そして、これは筆者の私的な思いも含めて、1勝馬ではあるが、先週乗り替わりの憂き目に遭った田辺裕信騎手に手綱が渡ったナヴォーナ(牡3歳/栗東・矢作芳人厩舎)まで買い目に含めるつもりだ。

※⑫クルゼイロドスルは熱発のため出走を取り消しました。

文●三好達彦

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