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男子バレー『NEXT4』の現在地。アイドルプレーヤーから本格派への着実な進化

北野正樹

2021.01.09

 遅咲きの山内、高橋も高さを生かしたミドルブロッカーとして活躍している。ともに高校入学後、バレーボールを始めた。バスケットボールから転向した山内は、2014年のワールドリーグで国際大会に初出場し、地元である愛知県の小牧会場で国内デビューを果たした。経験不足を多くの練習で補う努力家。

 NEXT4に選ばれたことは「発表の5分くらい前に聞いて、驚いた。実力がなく自信はなかったが、思い切ってやろうとしか考えなかった。選んでもらってよかった」と振り返る。南部(現パナソニックGM)は「努力をしないと技術がついてこないから、練習をするしかない。向上心があり、のんびりしているように見えて、負けず嫌い。東京五輪では世界と戦える」と評価する。

 高橋も、昨秋のワールドカップでは高さを生かしたブロックと強打で存在感を示した。高校までは野球で甲子園を目指した球児。並外れた身体能力は誰しもが認めるところだが、ケガに泣かされ続けた。南部は「エンジンにボディが付いてこず、ケガが成長を妨げていた」という。入団時の監督で、現GMの小林敦は「故障が多く詰めて練習ができなかったが、東レに入って自分の体と向き合い、どう体をコントロールすればいいか、自分の中で消化できるようになった。NEXT4からはコースアウトしていたが、ワールドカップの活躍でコースに戻ってきたのではないか。攻撃力はトップクラスでブロックもよくなってきた。あとは西田君(ジェイテクト)のようなサーブをコンスタントに。人間としても魅力的」と成長ぶりを語る。
 
 2016年12月から日本バレーボール協会男子強化委員長を務める矢島久徳は、NEXT4の〝現在地〟について「私の就任当時からみて、驚くほどレベルアップしている。しかし、4人とも若く、伸びる余地はまだある」とみる。4人について「石川は食事面も気を付けるなどプロとしての自覚が高く、体も強くなった。海外でプレーして人間としての強さを感じさせるのが柳田。代表のキャプテンとしてコミュニケーションもうまく取ってくれている。山内は練習中も真面目でネットの真ん中にいても両サイドをカバーできる。ブロック賞など数字の上でも結果を残してほしい。故障のなくなった高橋は攻撃の幅も広がりブロック力も付きプレーがうまくなった」と評価している。
 
 4人が真価を発揮するのは、東京五輪、2021年7月24日のベネズエラ戦(有明アリーナ)からだ。
 
文●北野正樹(フリーライター)
きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。

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