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食と体調管理

「食べたいものを食べている」畠田瞳・千愛姉妹が語る、体操選手の食生活とコンディショニング

保坂明美(THE DIGEST編集部)

2021.05.01

段違い平行棒が得意な姉・瞳。試合の際にはわざと足を疲れさせ、重たくして練習の状態に近づけるそうだ。写真:アフロスポーツ

段違い平行棒が得意な姉・瞳。試合の際にはわざと足を疲れさせ、重たくして練習の状態に近づけるそうだ。写真:アフロスポーツ

――具沢山の春巻きや、手作りコロッケというところからも、お2人の身体のことを考えてお料理をされているように感じます。お二人は、自分の中で体調管理だったりとかメンタル面での強化で考えていることはありますか?

瞳「メンタル面では、体操競技は精神的な部分で左右されることが多く、自信を持たないといい演技ができない競技なので、試合で成功させるためにも、不安にならないように常に練習の時点で追い込んで、そこで完璧な出来にしてから試合に臨むようにしてます。体調管理は、加湿器をつけて乾燥させないようにしたり、栄養あるものを食べるように心掛けています」

千愛「大会前は特に体調を崩さないように気ををつけています。体調を崩すと練習に集中できなくなってしまうのでその時期はいつも以上に気を配っています」

――では集中力アップのためとか、ゲン担ぎでもよいのですが、試合前必ずやることはありますか?

瞳「競技の直前、段違い平行棒と平均台に関しては緊張すると足が軽くなってしまうので、演技直前にスクワットをして足をわざと疲れさせて重たくすることはしています。そうしておくと試合になった時にちょうど練習と同じくらいの感覚になります」

千愛「私は試合前に常に同じチョコレートを食べるというのが1つあって、海外試合でも持って行くようにしてます。あとは試合の時周りを見てしまうと流されてしまうので、試合中は目を瞑ってイメージトレーニングをしたり、なるべく周りの人の演技を見ないようにしています」

――瞳さんは早稲田大学のスポーツ科学部に在学中ですが、どのようなことを学ばれているのですか? また、これから学びたいことは?

瞳「競技を引退したあとに指導者になりたいという夢があるので、指導者のスキルに繋がるためにもコーチングや、スポーツ心理学などを学んでいて、これからは栄養面の勉強などもして、今の競技力に生かせるようなものを学んでいきたいと思ってます」

――瞳さんから自身の高校生活を振り返って妹さんにアドバイスするとすれば?

瞳「自分の人生の中では中学校は友達とわいわい遊んで楽しんでいましたが、高校生になると代表争いなども絡んでくるので、楽しむというよりは競技優先、競技の方に集中する必要が出てくるので、楽しむのはちょっと我慢…ですね」

――それを受けて千愛さん、我慢しないといけない時期とのことですが、どうですか?

千愛「すごく正直言うと、中学生の時にもっと遊んでおけば良かったなという思いがあります(笑)。姉が代表選手に入っていて、試合が終わるまで遊べないとか、遊ぶのも1日丸々じゃなくて、軽く何処かお出掛けしに行くくらいとか、それをそばで見てるともっと中学で楽しんでおけば…というのもあります。でも、自分でも少しずつ競技を優先に生活していくことを考えないと、と思っています」
 

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