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プロ野球

【2021主力選手通信簿|ソフトバンク】不振&故障者続出でまさかの低評価。柳田も“彼基準”からすれば物足りない<SLUGGER>

出野哲也

2021.12.03

故障に泣いたソフトバンク勢。柳田の成績も彼に求めるハードルからすれば、少し物足りない結果だった。写真:徳原隆元

故障に泣いたソフトバンク勢。柳田の成績も彼に求めるハードルからすれば、少し物足りない結果だった。写真:徳原隆元

 全12球団の主力選手の2021年シーズンを5段階の通信簿形式で振り返っていく同企画。各選手のこれまでの実績や期待値も踏まえて査定し、評価していく。今回は4年連続日本一から一転、まさかのBクラスに沈んだ福岡ソフトバンクホークスだ。

※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=ガッカリです

【投手】
●石川柊太
[試合] 28 [勝敗] 6-9 [防御率] 3.40    
[投球回] 156.1    [K/9] 7.71 [BB/9] 2.94
評価:可もなく不可もなく(C)
チームでただ一人規定投球回数に達したものの、投球内容はいまひとつ。リリーフに勝ちを消された試合もあったとはいえ「負けない投手」が3つ負け越し、17与死球もリーグワーストだった。

●マルティネス
[試合]21 [勝敗] 9-4 [防御率] 1.60    
[投球回] 140.2 [K/9] 8.83 [BB/9] 2.43
評価:よくできました(A)
最終盤に帰国して規定投球回には2.1イニング足りなかったが、防御率1.60は実質両リーグ2位。4失点以上の登板はなく、QSは18試合連続を含む20回を記録し、4年2000万ドルの好待遇でパドレスへ移籍した。

●和田毅
[試合] 18 [勝敗] 5-6 [防御率] 4.48
[投球回] 94.1    [K/9] 7.92 [BB/9] 2.58
評価:がんばりましょう(D)
投球回数はここ4年間で最多でも、防御率は自己最悪。6イニング以上は2試合だけと長い回を投げられなくなってきたが、優勝チーム(オリックス)には3勝/防御率2.08と意地を見せた。
 
●千賀滉大
[試合] 13 [勝敗] 10-3 [防御率] 2.66    
[投球回] 84.2    [K/9] 9.57 [BB/9] 2.87
評価:がんばりましょう(D)
13登板で10勝、被本塁打も84.2イニングでたった2本と投球自体はさすが。とはいえ、開幕戦で左足首靭帯を3本も切る重傷を負ったこともあり、「質」は良くても「量」が不足していた。

●武田翔太
[試合] 12 [勝敗] 4-5 [防御率] 2.68
[投球回] 77.1 [K/9] 8.50 [BB/9] 2.79
評価:可もなく不可もなく(C)
シーズン序盤は好調で、5月18日の西武戦では128球の熱投で3年ぶりの完投勝利。交流戦でも2試合連続2ケタ奪三振を奪うなど先発の軸として活躍していたが、7月に右手人差し指を痛めて後半戦は登板できず。

●東浜巨
[試合] 14 [勝敗] 4-4 [防御率] 3.70
[投球回] 75.1    [K/9] 7.29 [BB/9] 2.63
評価:がんばりましょう(D)
ガラスのエースは今季も故障に泣いた。右肩痛で初登板は5月末、9月にもコンディション不良で登録抹消。投球内容も安定感に欠け、CSを争う楽天に弱かった点もマイナスだった。
 

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