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MLB

「変貌を遂げた」MLBキャリアハイのシーズンを送った菊池雄星を地元メディアが称賛!「トロントでの2シーズンで自分の役割をみつけた」

THE DIGEST編集部

2023.10.13

2年目のブルージェイズで11勝を挙げた菊池。(C)Getty Images

2年目のブルージェイズで11勝を挙げた菊池。(C)Getty Images

 トロント・ブルージェイズの菊池雄星は今季、MLB移籍後キャリアハイの成績を残した。シーズンを通して先発ローテーションの一角を務め、11勝6敗、防御率3.64をマーク。投球回も167回2/3と、メジャー5シーズン目で初の規定投球回にも到達した。

【動画】ヤンキース相手に7奪三振で勝利を挙げた菊池雄星の投球を再チェック!

 8月までに9勝を挙げて以降は白星に恵まれなかったものの、8度目の二桁勝利への挑戦となった9月17日のニューヨーク・ヤンキース戦で勝利投手となり10勝目。9月29日のタンパベイ・レイズ戦でも11勝目を手にするなど、シーズン終盤でも粘り強い投球を披露した。

 プレーオフ初登板となった10月4日のミネソタ・ツインズ戦で失点を喫し、チームも敗退するなど悔しい結果に終わったものの、レギュラーシーズンにおけるパフォーマンスへの評価が変わることはない。チームの全日程を終えた後も、米国内では日本人サウスポーに対して今季の成績を称える声が伝えられ、来季への大きな期待も寄せられている。

 ブルージェイズの情報を扱う『Blue Jays Nation』は10月11日、菊池の特集記事を配信。その中で2023年の菊池の活躍を「今季のブルージェイズのベストストーリーのひとつ」と評している。同メディアは、ブルージェイズ加入1年目だった昨季、不安定な投球内容への批判が多かったとしながら、「一転して今季は周囲の声を黙らせた」と振り返った。
 
 ピッチングについては、スライダーの質が向上したと評価。リリースポイントに変化を加えたことで「平均86マイルだったスライダーの速度が、今季は約89マイルと大きく改善された。興味深いことに、この球種はゾーンの外で成功することが多かった」と説明している。

 さらに被本塁打率についても言及した。「印象的なのは、2022年の2.06HR/9が1.52HR/9に減少したこと」とスタッツを称賛。「こうした改善もあり、キクチはブルペンアームに甘んじていたひとりから、ファンがマウンドに立ってほしいと思う投手に変貌を遂げたのだ」と綴っている。

 加えて同メディアは、来季に向けて「キクチが今シーズンと同様の投球が可能であるならば、ブルージェイズはFAで先発投手を獲得する必要はない」と主張し、24年シーズンにも期待を寄せる言葉を記している。

 トピックでは「トロントでの2シーズンで、ようやく自分の役割をみつけた」と32歳の左腕に賛辞をおくっている。ピッチングと同様、容姿などさまざまな面においての「変貌」ぶりが話題となった菊池。ブルージェイズ3年目となる来季も、さらに進化した姿をみせてくれるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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