チームのチーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エッドルズも、「バルセロナでのテストの初日は、非常にポジティブなものだった」と満足気であり、「全く新しい車、タイヤ、レギュレーションが導入された中では、シーズン前にシミュレーション作業を行なって検証することが重要だ」と語り、以下のように多くの収穫を明かしている。

「午前中に様々なセットアップをテストし、すぐに良いと思われるものを見つけた。これにより、午後にセットアップのテストを完了し、今後はタイヤを理解することに、時間を費やした。ユウキは、車のフィーリングに満足していた。１日を通して信頼性は高く、我々は大きな問題に直面しなかった」
  「この３日間のテストでは多忙なスケジュールをこなし、来月のバーレーンでも同じことを繰り返す。こうして準備が整えて、可能な限り最高の状態でレースに参加したいと考えている。計画通りに順調なスタートを切り、多くのデータを収集できた。今夜はそれを分析し、明日ハンドルを握るピエール（・ガスリー）のテストプログラムを充実させるために活用したい」

　英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、多くのチームには車が激しく上下動する「ポーポイズ現象」が見られたと指摘していたが、SNSでも「堅実な１日」と初日をポジティブに振り返ったアルファタウリが、今後の数少ないテスト機会において、どれだけ問題を解消してポテンシャルを引き出していけるか、期待を持って見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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