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食と体調管理

「日本に必要だと思ってもらえる選手に…」藤田慶和が実感した7人制と15人制ラグビーでのコンディショニングの違い。体重なら6kg減

保坂明美(THE DIGEST編集部)

2021.02.01

リオ五輪で代表を落選したのは「人生で最大の挫折」という藤田。この悔しさを胸に東京五輪に向けて多くのものを積み上げてきた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

リオ五輪で代表を落選したのは「人生で最大の挫折」という藤田。この悔しさを胸に東京五輪に向けて多くのものを積み上げてきた。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

――肩の脱臼もあったと聞きました。

「両肩脱臼の経験があります。右肩はトライをしようとボールを前に出したら腕の上に2人降ってきて、ボールと人に挟まれ一発で抜けました。左は3回脱臼して手術しました」

――色々なケガもあり、リオ五輪の時はセブンズの代表に入れなくて、その時はどういう思いだったのでしょうか?

「入れるものだと自分の中では思っていたので、悔しかったです。僕の人生で最大の挫折だと思っています。この借りはオリンピックでしか返せないと思うので、東京五輪で絶対に返したいですね。リオの代表を落ちてから、なかなか自分が思うようにいかなくて、2019年のワールドカップ代表も目指してたんですけど結局選ばれなくて…この3年はすごく迷走してた感じでした。再び東京五輪を目指せるチャンスをいただいたので、もう一度、藤田は日本に必要だと思ってもらえる選手になれるように、1日ずつ東京五輪まで頑張っていきたいと思っています」

――ケガをしたことで食事とかコンディショニング等の意識が変わりましたか?

「すごく変わりました。それまではしっかり食べていても動いてるので、食べた物が全てエネルギーになるという状態だったんですけど、ケガをして何もできないとなると蓄えてしまう一方なので、そこからどういう栄養素をとっていけばいい身体が作れるのかを考えるようになりました。まずはバランスよくしっかり食べていきながら、その中でお肉のタンパク質より魚のタンパク質をメインにしながら食べていくのが僕の身体に合ってるんじゃないかな、と思って現在も続けています」

――バランスよくというのは、具体的にメニューとしてはどういう感じですか? 

「本当にシンプルなんですけど、例えば野菜もしくは緑黄色野菜や、魚と主菜、副菜をしっかりとるとか、ありきたりな感じです。乳製品も含め、バランスよく食べることを心掛けています。たまにささみしか食べない、鶏しか食べない人もいるんですけど、僕の場合は幅広くしっかり食べていって、時期によって割合を多くしたりとか炭水化物を少し減らしたり、そういう形でコントロールしています」

――15人制と7人制でもコンディショニングは違いますか?

「ラグビーは一緒ですけど、身体は全然違います。体重で言うと(セブンズでは)6キロくらい落としていますし、体脂肪率も3%から4%くらい落とします。体重は毎日量っていて、自分が今何キロなのか、練習が終わって何キロで、食事が終わって何キロというのを記録しながら、減ったぶんをしっかり取り戻すようにしています」

――食べるもの、栄養にも気を付けていらっしゃる藤田選手ですが、アスリートに良いとされるきのこは食べますか?

「好きです。バーベキューなどでは、エリンギのバター醤油焼きみたいなもの、あれは絶対しますね。あとは鍋だったら必ず入れます。所属しているパナソニック ワイルドナイツは群馬県の太田市にあるのですが、よく行く『いばら』というお店があるんです。常連みたいな感じでマスターも僕の身体のことすごい気遣ってくださって、身体にいい食べ物を出してくださるんですけど、だいたいサラダにキノコは入っています」

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